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生命保険信託について2011年6月1日 | 相続よろず話,相続対策について

正直申し上げまして、まだ商品としては産声を上げたばかり

のような、『生命保険信託』 を考えてみます。

 

生命保険において、被保険者が死亡した場合、あらかじめ

加入者が指定した、保険金受取人の方へ、保険会社から

保険金が支払われます。

 

『生命保険信託』 の場合は、被保険者が死亡しますと、

保険金の支払方法等について信託された、『受託者』

の元へ支払われます。

現在の所、信託銀行がこの受託者となり、保険会社と

信託銀行が協力して販売する生命保険となっています。

 

これ、どこに魅力があるのかと申しますと・・・。

例えば、親一人、子一人(複数でも同様)のような場合、

働き盛りの一人親が死亡した時に、子供はまだ小さいことも

あり、お金の管理ができない事もあるかもしれません。

あるいは、障害者のお子様のように、誰かがお金の管理を

してあげないと・・・というケースもあるかもしれません。

 

そのような場合、信託銀行に対して、自分が死んだ時の

5000万円の保険金は、子供が成人になるまで、月々20万円

を子供の口座に振込み、進学時は必要な学費を支払ってくれ!

そんな保険加入者の細かな指示を、実行してもらえるという

魅力があります。

 

配偶者がいる場合でも、相続人が複数いる場合でも、いきなり

大金を支払うと良くない・・・という考えをお持ちの場合は、この

信託方式で、自分の考えた通りに少しずつ保険金を支払うように

設定することができます。

 

ただ、注意しなければならないのは、例えば5000万円の保険金

が支払われても、信託銀行に対する報酬を支払わなければ

ならないので、最終的に相続人等の手に渡るお金は、多少は

減額されることを覚悟しなければなりません。

 

この生命保険信託については、また後日、もう少し違った角度

から考えてみたいと思います。


信託を利用した相続対策2011年5月30日 | 相続対策について

今日は、信託を利用した相続対策を考えてみます。

 

我々不動産に携わる者は、ファンド系により信託された不動産と遭遇

する機会も増えましたので、信託は身近なものになって参りました。

 

信託された不動産登記簿を見ますと、

① 前所有者 = A不動産株式会社(売買により所有権を得た)

② 現所有者 = X信託銀行(信託により所有権移転した)

③ 受益権者 = B株式会社

こんな記録を確認することがあります。

 

これは、①の段階で所有権を持っていたA不動産会社が、

X信託銀行に不動産を信託(②)し、その利益を得る者を

B株式会社(③)としたものです。

 

X信託銀行は、不動産を所有こそしていますが、自分で使う

ことはなく、その利用権というか利益をB株式会社に享受させ、

併せてB株式会社から、この不動産を管理する為の費用や

管理報酬を貰う・・・、こんな図式です。

『所有・管理』 と 『利用』 と 『利益』 を明確に分けることが

できます。

 

これを、例えば個人の相続財産に使うという発想。

すごいなぁ、みんな色々と考えるんですねぇ。

 

① 前所有者 = Aさん(お父さん)

② 現所有者 = Xさん(お父さんが信頼する人、又は法人)

③ 受益権者 = Bさん(お父さんの長男)

 

この不動産を利用したり、この不動産からの収益をBさんが

享受し、それをXさんが管理する・・・、こんな仕組みです。

 

えっ? これでなんで相続対策になるの?

単純にお父さんが長男へ財産を相続してあげればイイのでは?

そう考えたりしますよね。

 

このお父さんは、こんな事考えたんだと思います。

『大事な財産じゃ、いつか長男に相続が起こった時、長男の嫁さん

に財産がいくのは・・・、どうもなぁ・・・。』

 

信託するときの決めごとの中に、こんなことが設定できます。

『長男が死んだ場合、その受益権を孫へ与える・・・』

 

こんな設定をした場合、この資産を管理するXさんは、

Bさんの死亡を確認し、その資産の受益権をBさんの子供へ

移管する権限を持っています。

 

そうです、信託形式ではなく、完全なる所有権を長男に与えた

場合は、長男の相続人に資産が相続されます。

これを信託形式にしておくと、所有権は管理者のままで、

受益権を予めAさんが指定した相手に移管できるのです。

 

う~ん、人生色々と先の先まで考えて、手を打っておきたい人が

いらっしゃるのですね~。

そして、この方法、Aさんがボケてきてしまった時でも、管理者が

しっかりしていれば、Aさんが当初考えた通りに、Xさんが事を

運んでくれる・・・、そんな利点もありますねぇ。

 

しかし、そのまた先をどう決めておくのか・・・。

いつか信託を解除したくなった時、それは誰がするのか・・。

いくつか実例を見てみたいものです。

・・・ということで、こんな本を注文しました。

 

『信託を活用した新しい相続・贈与のすすめ』

 ※最後が当プログ名と似ているし・・・


生命保険の活用2011年4月2日 | 相続対策について

今回は、生命保険の活用についてです。

一般的に、生命保険における死亡保険金は、『一家における稼ぎ手が

他界し、経済的な困窮に陥らないよう、生活費を補完するもの』という

認識で加入する場合が多いでしょう。

 

特に外資系保険営業マンや、FP(ファイナンシャル プランナー)達は、

もし稼ぎ手からの収入が途絶えた場合、少なくともお子様たちが成人

を迎えられるまでに必要な金額を算出し、推奨する死亡保険金額を

提示したりします。

それはそれで大事なのですが、ここでは、保険金受取人の話です。

 

多くの場合、死亡保険金の受取人欄には、『配偶者』を記入します。

お子様が小さい頃は、ひとまずこれで良いと思います。

ただ、お子様の成長に伴い、どこかの段階で『受取人』をもう一度

見直してみることも必要です。

 

特に、すべてのお子様が成人し、そして30代あたりになってきますと、

配偶者、それぞれのお子様、その個々の経済状態に差が出てくるもの

ではないでしょうか。

また、『自分は相続税なんかとは無縁な小市民である』なんて思って

いらっしゃる方の多くは、『遺言書』を作成しないまま他界される方が

多いものです。

 

遺言書がないまま、死亡保険金が配偶者の手元に入金されますと、

基本、その保険金の配分は、配偶者の意思に委ねられ、子供達に

配分されることもあれば、すべて配偶者が取得することもあるでしょう。

残された親子間で揉める・・・ということは少ないのでしょうが、保険金は

何と言っても『現金』です。現金ほど有り難いものはないでしょうし・・。

全体の配分方法の中で、特に現金の配分は重要となります。

 

私が思うには、揉める揉めない・・という視点から、保険金受取人を

見直してくださいね、と申し上げるのではなく、保険に加入される方の

意思・遺志を実現するために、時々考え直してみましょう・・という事を

申し上げたいのです。

 

長年連れ添った配偶者だから、やっぱり配偶者でしょ。

そんな結論になることもあるでしょう。

配偶者は何とか生きていけるだろう、ただ、末の娘はまだ一人身だし、

将来の経済状況が心配だ、この保険だけは受取人を娘にしておこう。

そんな結論になることもあるでしょう。

 

どうせ自分は遺言書なんか書かずに死んでいくだろう・・・。

そんな風に思われている方であっても、保険金受取人については、

少し考えてみてください。

貴方が最後の最後に助けてあげたい人。

その思いは、生命保険で伝える事ができます。

 

『そうそう、そんなら受取人をコレ(小指)にしてくれる?』

なんて、愛人を受取人にする相談、私も受けた事がありますが、

ほぼ例外なく、現在の保険会社において、戸籍上の関係が確認

できないような愛人を受取人として、生命保険に加入することは

できないんです。



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